じじぃは語りたいのだ

じじぃの戯れ言、独り言

言葉の解釈「コスパ」

テレビなどを見ていると「コスパ特集」とか言って、商品やサービスなどを値段の安さを強調する形で紹介していることが良く目にするが、そこに少し違和感を感じる。

コスパ」とはコストパフォーマンスの略語とのことのようだが、つまり、得られる成果から見て値段的にお得な状態をコスパが良いというわけです。従って、本来は値段を強調するのではなく、サービスや商品の質の高さを伝えることが大事なのではないかと。

そもそも、「より安く」という社会の意識自体が、あまり良い価値観には思えない。安く提供することを「消費者に優しい」と表現することにも違和感を覚える。値段というのは、そのものの価値を表しているので、値段と価値は釣り合っているべきで、お値段以上の価値があるというなら、その値段は価値を反映していない誤った評価であるということになる。

社会全体から見ると、消費者は消費者という立場だけではなく、パフォーマンスを提供する側でもある。価値を度返しして安く提供し続けた先に社会全体として幸せな結末は待っているのだろうか。

より良いものをより安く提供しようとする企業努力は賞賛に値するが、もう少し消費者は意識を変えなければならないのではないか。

金は天下の回りものなので、出した分しか入って来ない仕組みになっている。全ては繋がっているから、消費者に優しいということは、逆の立場の人にとっては厳しいということで、全ての人が消費者であり提供する側でもあるということを考えると、安さ至上主義って世の中にとってどれほどのプラス効果を与えているのか甚だ疑問でしかない。

と言っても、ここまで複雑化した世の中になった今となっては、手の打ち様がないのが現実なのかもしれんですな。